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製作・配給会社特集:ドリームワークス |
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ハリウッドの映画製作・配給会社:ドリームワークス 「シュレック」が全世界で大ヒット 「シュレック」は、北米だけで2億6,000万ドルもの興行収入を記録し、今現在、今年最大のヒット映画だ。全編100%CGで作られたこの映画は、全世界からの興行収入を入れると4億ドルにも昇るといわれる。この映画を作ったのはハリウッドでメジャーの仲間入りを果たしたドリームワークスとPDIというCG製作会社である。PDIは以前にも、ドリームワークスのために、「アンツ」というCGアニメを製作したことがある。「アンツ」のヒット後、PDIはドリームワークスの100%子会社となった。現在は、「シュレック」の大ヒットのおかげで、その続編である「シュレック2」の製作にとりかかっている。ドリームワークスとPDIのCGアニメは、手書きが主流である従来のアニメ市場に新風を吹き込むことができるであろうか。 「シュレック」製作の裏側 「シュレック」の原作はおとぎ話だ。おとぎ話といってもディズニーが得意とする美男美女のハッピーエンドものではない。主人公である「シュレック」は、緑色の巨漢の怪物だ。おせじにもハンサムとは言えない。森の中で、一人静寂気ままに生活してきたシュレックが、行きがかり上、眠れるお姫様を救出するはめに陥った。お姫様救出作戦に手をかすのがおしゃべりのロバ、ドンキー。シュレックが助け出したお姫様がこれまたひと筋縄ではいかない姫様。いままでのおとぎ話のメルヘン性を裏切るドタバタ喜劇と、ユニークな登場人物たち、そして見事に期待を裏切ってくれるハッピーエンド。全編に渡ってディズニー・アニメ作品のパロディが見られる。大人向けのアニメといえよう。
「シュレック」は今から5年前に映画化が企画された。当時4才だった少年(今では9才になっている)が、父親であるプロデューサーのジョン・ウイリアムスに映画化を薦めたのがきっかけだった。息子の薦めで「シュレック」の原作を読んだウイリアムスが、ドリームワークスの経営者の一人であるジェフリー・カッツェンバーグに映画化の企画を持ち込んだ。勝手気ままに生きる主人公シュレックの生き方に共感を覚えたカッツェンバーグが、映画化にゴーサインを出した。脚本は、カッツェンバーグがディズニー時代にいっしょに仕事をしたことのあるテッド・エリオット、テリー・ロッシオ(1992年の「アラジン」を共同脚本)らに依頼した。監督には、アンドリュー・アダムソンとヴィッキー・ジェンソンという若手の新人を起用した。アニメ映画では、監督を2名もしくはそれ以上雇うのはよくあることだと言う。アダムソンとジェンソンの製作での役割分担は、お互いに意見を出し合い、補充し合う関係だそうだ。 アダムソンとジェンソンによると、「CGの技術はかなり高度になってきており、画面上、どんな表情でも作り出すことが可能だ。人間の顔の皺なども全く同じように表現することができる。」CG技術のおかげで何でもありになったようだ。だからといって、CG技術が生身の俳優たちに取って代わることはないそうだ。「シュレック」はCGの技術を売り物にした映画ではなく、ストーリーのおもしろさで観客にアピールしている。これからもCGは映画と一体になって、ストーリー展開に重要な役割を果たすことになりそうだ。 アメリカではアニメといったらディズニーだ。ディズニーといったらアニメという確固たるブランドを確立している。ヒットしたアニメのキャラクターたちは、おもちゃやテーマパークのシンボルとなり、映画上映が終わった後も、長い期間収益をもたらすので、実写映画よりも、息の長い商品といえる。ディズニーのアニメ市場の独占を崩そうと、ワーナー・ブラザース、20世紀フォックスなどのメジャー・スタジオが自社製作のアニメ映画に力を入れた時期もあった。アニメ映画は企画から製作に必要な期間が4〜5年と、実写映画に比べて長い上、製作費用もその分高くつく。ヒットすれば大儲けなのだが、コケた場合は悲惨だ。ドリームワークスは、1994年に設立して以来、「プリンス・オブ・エジプト」と「エルドラド」といった手書きのアニメ映画を製作・配給してきた。残念ながら、期待通りのヒットにはならなかった。 「シュレック」は製作費推定4,800万ドルといわれ、製作費が高騰するハリウッドでは比較的低予算だ。全世界の興行収入4億ドルを稼いだ後は、ホームビデオ、テレビそしてマーチャンダイジングといった二次使用で儲ける。今年最大のヒットとなるか?「シュレック」は、来年のオスカーの最優秀アニメ賞の有力候補ともいわれる。しかし、ライバルのディズニーからの追撃を無視することはできない。ピクサーと共同で製作したCGアニメ映画「モンスターズ・インク」は、11月に北米で公開され、公開3日間だけで6、200万ドルと好調なスタートを切り、既に2億ドル以上の興行収入を記録している。「シュレック」に迫る勢いだ。どちらに軍配が上がるにしても、ハリウッドのアニメ映画のこれからが楽しみだ。
写真:ドリームワークスのアニメ・スタジオ
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